遊戯王OCGにおいて、2017年3月25日から施行される「新マスタールール」について詳しく解説していきたい。
ナンバリングは、マスタールール以降は1=>2=>3と連番であったけど、今回からその法則が崩れている。これが最後のルール改定に当たるのか、それともナンバリングされずにこの名称のままなのかは定かではない。
変更点
変更になったのは大きく分けて3つ。
- フィールドにエクストラモンスターゾーンが新設され、それにともなって今までのモンスターゾーンがメインモンスターゾーンに名称変更
- リンクモンスター及びリンク召喚という概念ができた
- ペンデュラムゾーンが魔法・罠ゾーンと統合され、旧ペンデュラムゾーンが廃止された
この中で最も面倒なのは、エクストラモンスターゾーンとリンクモンスター(リンク召喚)だと思う。それぞれの特徴を簡単に説明する。
エクストラモンスターはどこに特殊召喚すればいいのか

エクストラモンスターゾーンとは、エクストラデッキから特殊召喚されるモンスターを置くための専用のゾーン。マスタールール3までは5ヶ所あるモンスターゾーンに好きなようにエクストラからモンスターを呼び出せたが、今後は原則としてこの1箇所にのみ特殊召喚することに成る。
エクシーズ・シンクロ・融合モンスターはエクストラデッキから特殊召喚されるため、これらを特殊召喚するためにはこのゾーンに出す必要がある。もちろん、エクストラデッキに表側表示で存在するペンデュラムモンスターも原則このゾーンに特殊召喚される。
このゾーンは双方のプレイヤーの中間に2ヶ所設置されているが、一人のプレイヤーが使用できるのはこの中に1箇所のみ。つまり、1プレイヤーにつきエクストラモンスターゾーンに特殊召喚できるモンスターは1体のみとなる。
メインモンスターゾーンにおけるのはメインデッキのモンスターやトークン等
マスタールール3まで存在したモンスターゾーンは、新たにメインモンスターゾーンと名称が変更された。このゾーンには、メインデッキに入れるモンスターや、トークン・罠モンスターを出すことができる。 エクストラモンスターはここには原則として置くことができない。
例えば、手札にある《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を召喚・反転召喚・特殊召喚する際には、このメインモンスターゾーンに好きな配置で置ける。
勘違いしやすいが、手札からペンデュラム召喚する場合にはこのメインモンスターゾーンに特殊召喚される。ペンデュラムモンスターをエクストラモンスターゾーンに置くのは、あくまでもエクストラにあるペンデュラムモンスターの特殊召喚に限るということ。
魔法罠ゾーンとペンデュラムゾーンの統合
従来まではペンデュラムゾーンがフィールドの両端にあり、魔法・罠ゾーンとは別の扱いになっていた。しかし、今後はペンデュラムカードの専用スペースは廃止され、魔法・罠ゾーンに置くことになる。
ペンデュラム召喚をするためには、魔法・罠ゾーンの両端にペンデュラムカードを発動しなければならない。ペンデュラムカードを使わないのであれば、今までと変わらず5枚の魔法・罠を使えるので使用感は変わらないだろう。しかしペンデュラム召喚を行うと、実質魔法・罠のスペースが3枚に限定されることには注意しなければならない。
リンクモンスターでエクストラモンスターゾーンを拡張できる

リンクモンスターは、レベルやランクさらに守備力を持たない特別なモンスター。通常はゲーム開始時にエクストラデッキに裏側で置かれている。
リンクモンスターも融合・シンクロ・エクシーズと同様にエクストラモンスターゾーンに出すカードだが、このリンクモンスターに備わっている「リンクマーカー」を使用するとエクストラモンスターをメインモンスターゾーンにも出すことができる。
リンクマーカーがメインモンスターゾーンを指し示している限り、そのゾーンがエクストラモンスターゾーンとしてもつかえるのだ。
つまり、エクストラのモンスターを沢山特殊召喚したい場合には、最初にエクストラモンスターゾーンにリンクモンスターを出す必要がある。
リンクできるのは相手ゾーンのカードでも構わない
《デコード・トーカー》は上向きのリンクマーカーを持つ。エクストラモンスターゾーンに《デコード・トーカー》が存在すれば、相手ゾーンのカードとも《デコード・トーカー》はリンク状態になる。
そして、マーカーが指すゾーンにはエクストラからモンスターを呼べるため、相手プレイヤーは《デコード・トーカー》の上マーカーの位置にシンクロモンスター等を呼び出すことが可能になる。